アベンジャー製作記前半
レシプロ機の中でもかなり大きな部類に入るアメリカ海軍の攻撃機、アベンジャー
今回はイタレリの良質キットを買ってきて組み立てます。


イタレリと聞くと、一級下のメーカー
というイメージが強いかもしれませんが
このキットは秀逸。
アキュレイトミニチュアのキットより
大分安いのでお得です。



開けてパーツを確認しましょう。
パーツが足りないなんて「ありえない」 と思うかもしれませんが、
海外キットなどでは未だ欠品がよくあります。
事前にしっかり確認しましょう。


説明書をしっかり読んで、組み立て手順やイメージを
考えましょう。例えば同じ色のパーツは1度に塗装するとか
後から接着できる分は別々に塗装するとかすれば
作業が効率的になります。
説明書通りの順番よりも効率的な組み立て手順が
考えられるようになるとgoodです。


まずコックピット(操縦席)の大枠を組み立てます。
レバーや操縦桿など小さな部品は
後から付けます。ここで一回サーフェイサーを吹きます。
この当りは塗料の食い付きをよくさせるために吹くもので、
薄く、サーっと吹きます。


次にコックピットの細かい部品を付けます。
省略されている部分はお好みで
ディティールアップさせるのも良いでしょう。
どうせあまり見えないところなので自己満足かもしれません
しかし模型は自己満足がとても大切です。


ということで、レバーの作り方を紹介します。
まず、ランナーを火であぶって、
伸ばしランナーを作りましょう。
 
作りましたら 細い部分を切り出し、
端の方をピンセットで持ち、もう片方の端を
ライターなどの火であぶります。
すると「くるっ」と丸く固まるので
レバーの先端っぽくなります。


レバーを追加したところです。
資料などを良く見て追加しましょう。
コックピットが大体できました。



計器盤を作ります。
私の場合、全体をフラットブラックに塗ってから、
白をつけた筆で何度もドライブラシしています。
質感をだすためにMr.カラーのメタルカラーの
ステンレスでさらに軽くドライブラシします。



次に行うのはコックピットの塗装・・
ではなくてキャノピー(風防)のマスキングです。
窓枠だけに色をつけるために、ガラス部分をテープで
覆います。とて根気の要る作業です。
マスキングテープには様々な種類
があります。窓枠が曲線のところは伸びる
マスキングテープを曲げながら貼りつけましょう。
しっかり貼りつけないと隙間から塗料が侵入します。
慎重にじっくり作業しましょう。


何枚もマスキングテープを貼ることになるので、
隙間から塗料が侵入する可能性があります。
マスキングゾルを上から塗って隙間を
カバーしましょう。


いよいよコックピットの塗装です。
エアブラシが使える人はエアブラシを
使うことをオススメします。
筆塗りだと凹凸に塗料が溜まりやすく、
ツヤが不均一になったり、細かい彫刻が
たるく(シャープじゃなくなる)
なる可能性があります。
筆塗りの場合は厚塗りになり過ぎないようにします。


この時、先ほどマスキングしたキャノピーも塗装します。
完成後、窓の内側から見える 窓枠の裏の色は
機体内部色だからです。(そうでない飛行機もあります。)
裏側に塗料が回り込まないように
キャノピー裏側をマスキングして塗装します。


全体的な塗装が終わったら、細かい所を筆で
チョンチョンと塗っていきます。
細かい凹凸が多いところは 計器盤の塗装のようにドライブラシで
塗ると良いでしょう。


コックピット全体をウォッシングします。
エナメル系塗料を使います。
エナメル溶剤10:エナメル系フラットブラック1
くらいの割合で薄めた塗料を
大きめの筆で全体に塗ります。
すると墨入れができ、全体の色調も落ち着きます。


シートベルトを新聞紙で作りました。
シートベルトの追加は、完成後も
見える部分なのでぜひ行いましょう。
パイロットを乗せている場合は、
必要ありませんが。。。

これでコックピットは完成です。
胴体を貼り合わせて、
大きな隙間ができないか
チェックしましょう。
隙間が出来ていたら、擦り合わせ
などして調整します。


胴体を接着したら、主翼、尾翼、
エンジンカウルと接着します。
一気に作業が進む感じがします。
合わせ目ができますので、それを消すために
溶きパテを合わせ目に塗り、
一日乾燥させます。

アベンジャー後半に続きます。

アベンジャー後半
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