アベンジャー製作記後半

溶きパテは、パーツの合わせ目が出来る所、
全てに塗っておきます。
乾燥したら、耐水紙やすりで削ります。
削り忘れ、削り不足がないように注意しましょう。
波状にパテが残っている場合は
削り不足です。
片方のパーツに直線状に又は
合わせ目にのみ、パテが残る状態まで
削りましょう。

いよいよ機体の塗装に入ります。
まずサーフェイサーを全体に吹きましょう。
私はグレーサーフェイサーの1200を使っています。
1/48軍用機には一番適していると思います。
一気に吹かず、薄く吹いて、しばらく置き、
そしてまた吹きましょう。
これを2,3回繰り返して、慎重に吹きます。
繊細なモールドが多いキットは、完全に
サーファイサーで覆わなくてもいいので、
薄く吹きましょう。
サフ厚吹きは繊細さを損なわせます。

サーフェイサーが乾いたら、
耐水紙やすりで磨きましょう。
1500番まで磨きましょう。
ツルツルになるまで磨きます。
常に下地は平滑にしまよう。
ツヤ有りはつや消しにできますが
つや消しはツヤ有りにできません。
下地はツルツルつや有りが基本です。

機体下部の塗装に入ります。
米海軍機の下地は白なので、明るい灰色と白
でグラデをかけます。下地に吹いた
グレーサーフェイサーが良い感じの明るい灰色
だったのでそのまま使うことにしました。
(手抜き・・じゃないよ、塗膜を薄くするためさぁ)
ということで白を、パネルラインを残すように
吹いていきます。慎重にゆっくり細吹きします。
集中力を一番使う場面です。

機体下部グラデーション終了です
こんな感じになりました。

今回は3色迷彩で、
機体上部には2色の色を使います。
手順をまとめると、
暗いライトブルーを塗装→
明るめのライトブルーでグラデ塗装→
暗いネイビーブルーで塗装→
明るめのネイビーブルーでグラデ塗装
となります。
なんだか気が遠くなりますが、
完成した時の喜びを想像して
どんどんいきましょう。

ライトブルーのグラデはこんな感じです。
胴体と垂直尾翼までがこの色です。
あとはネイビーブルーを
尾翼と主翼に塗ります

グラデーション塗装終了です。

その時、朝日が昇り、作業場に光が
差し込んできました。
「朝か・・プラモってると時間を忘れるぜ」
と思ったのも束の間、愕然としました。
「ぎゃー!色がめっさ鮮やかな青や!」
「ぎゃー!ムラがめっちゃあるやん!」
照明不足の環境では色の彩度に鈍感になり
正確な色やムラに気付き難くなります。
目も悪くなるので、みなさんプラモデルは
照明のしっかりした環境で作りましょう

ここでアキラめて
「もういいや。パトラッシュ僕疲れたよ」
と言ってデカール貼って完成。
では あまりに愛が足りません。
エアブラシ塗装は塗膜が薄いので、
やりなおしができます。
人生はやり直せませんがプラモはやり直せます。
ということでグラデやりなおしました。
お日様の光のあるうちにやっちゃいました。
この教訓に立ち、現在作業場には電気スタンドが
設けられ、プラモ環境が良くなりました。

全体の彩度を下げて、ムラを補修しました
主翼付け根につや消し黒のラインがあったので
マスキングして塗装。
ついでにプロペラや魚雷先端の黒も塗装しました。

脚、魚雷を取り付けます。
完成形が見えてきました。

プロペラを付けます。
デカいプロペラです。

デカールを付けます。
最近のキットはデカールの質がとても良く
私のデカールへの苦手意識は無くなりつつ
あります。

デカールを貼って2時間ほど待ちました。
薄めたエナメルの黒に近い茶色で
ウォッシングします。
エンジン、脚部は重点的にウォッシングします
乾燥させて後、排気管、機関銃、排気汚れ
を塗装します。
排気汚れは、以前はエアブラシの細吹きで
行っていましたが、最近はタミヤの
ウェザリングマスターを使っています。
いいですね、コレ。

エアブラシで遠距離から 機体全体に浴びせるように
アクリルのバフ色を拭きます。
全体を半ツヤにするためと、
デカールに統一感を出すためです。

ここまできてやっと
機体あちこちに透明パーツを付けます。
海外キットのこういうパーツは大概
擦り合わせしないとハマリません。
説明書には、最初の方でくっつけろと
書いていますがマスキングが困難なため
後付しました。

マスキングテープを剥がし、アンテナ線
を貼ったら完成です。
この瞬間、急激な疲労と眠気が襲います。
いやーこの時は本当にウレシイ。
キットを買ったときの気持ちやらが
走馬灯のように頭をグルグルまわります。

シートベルト見えます。
追加しておいて良かったぁ

期待を裏切らないフォルム
作ってよかった〜と思える機体でした。
米海軍機の青にはやはり悩まされました。

最近イタレリ凄いです。モールドも繊細で
メリハリがあり、フォルムも実機通りです

「鈍重なアヒル」と嘲笑されていた
アベンジャー。
デビューがミッドウェーで、
出撃機が殆ど撃墜されました。
完成品はこちら
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