らくがき研究室
らくがきというものは他人に迷惑をかけるモラル無き行為です。
しかしそれは、歴史をたどれば、ラスコーの壁画に行き着く人類最古の情報伝達手段です。
らくがきはちゃんと許可をとってやれば犯罪にはなりませんが、それでは深層心理を描く気にはならないでしょう。
今でもらくがきは無許可で不特定多数に何かを訴えている。・・かな?
まぁ難しいことを考えずにここでは管理人が見つけた街中の落書きから
どこの馬の骨様とも知れない方々の深層心理(あくまで独断)や、
それを見つけたときの管理人の感想を記していきませう。

近所の駅で見つけたらくがき。
ご覧のとおりひたすら「レモン」と書かれています
何を訴えたいのかさっぱりわかりません。
「レモン」がどうしたのか気になります。何かの呪いでしょうか。
妊婦がレモンを欲するというのは聞いたことがありますが・・
このらくがきを書いた執着と情熱は妊婦レベルではないでしょう。
これを見て最初に考えたのは、どうやって書いたのかということ。
駅に誰も居ないときを見計らって急いで完成させたのか。
酔っ払いが勢いで書いちまったのか?(上に1つ「はきたい」の文字あり)
いずれにしても、ひたすらマジックでキュッキュッとレモンを書き続ける姿は凄まじいでしょう。
左の方にひとつだけ平仮名の「れもん」があるのがミソ。
芸術点は3点、技術点は72点といったところ。


らくがきの描きかたには二つあります。
一つはスプレーやマジックなどの顔料で描く方法
もう一つは何か硬いもので削って描く方法
上のらくがきは前者、左のらくがきは後者です。
なお、より消しにくいのは後者です。

さて、左のらくがきは何がポイントかというと
信号機の支柱に描かれているらくがきは数有れど、
これは「青になりました」と書いていることです。
何を書こうかと考えている最中に、
「信号が、青になりました。」
というアナウンスが聞こえた瞬間、作者はあらゆる雑念をふり払い、「青になりました。」と書いたに違いありません。
本当は「○○LOVE」とか、お下劣な言葉を書こうとしていたかもしれません。
おかげでこのような悪意の感じ取り難いらくがきになったのです。
芸術点は46点、技術点は13点ですな。

近所のコインランドリーで見つけたらくがき
脚フェチ連合と書かれています。
右の文字はおそらく『狼怒』と書かれています
意味は解りません。
とにかく書いた人(連合?)は『脚フェチ』なのでしょう。
脚フェチは実は
フェチというにはあまりにもカテゴリが大きすぎます。
ふくらはぎフェチ、くるぶしフェチ、ふとももフェチ
などありますから、、
フェチ理論はここまでにしておいて、
このらくがきのすごいところは
ピンク色で書かれていること。
黒や赤のマジックは単品で売っているけど
ピンクはなかなか単品では売ってないです。
文字の内容と色のバランスに作者のこだわりを感じます。
芸術点は51点、技術点は7点です。

これもコインランドリーで見つけたらくがき。
一番面積を食っていたラクガキです。
ずばり、『落書きするなっ』。。。
大嘘つきが「私は嘘を付きません」
という嘘をつくようなもの・・
ある意味、一番書かれて悔しい落書き文です。
しかも右下の隅に『ごめん、しちゃった』
という、落書きレス。もしこの落書きが一人漫才なら
すごい文才の持ち主です。
この地域の有力落書き集団、
『鬼族』『楽都』の署名付き。
そのほか『はるか、拓也』(誰?)
『二人とも55点』(採点されてるし!)
『sorry..反省中』(これもレスか!?)
『茶』(???)などオプションも充実。
すばらしい作品です。
芸術点は73点、技術点は38点ですな。
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